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広島市への要請

071226 12/26県社保協は、広島市に対し「地域医療・福祉の向上につながる高齢者医療制度を」と要請書を提出し、塩満保険年金課長らと懇談しました。今回のやりとりの重点は、「自治体としての対応」です。その主要なポイントを報告します。

①65歳以上の高齢者や障害者に丁寧な説明を

⇒市側の検討状況は、

  • 2月にかけて3回の市広報紙への記事掲載、
  • 2月下旬に各区ごとで説明会開催、
  • 3月中頃とされる広域連合の「保険証&制度説明の小冊子」送付にあわせ、必要な場合は補足的な説明書を添える方向、
  • 「個別相談窓口」の設置はこれからの検討課題、
  • 「出前学習会」は本庁で応えられる範囲ですでに対応している、

というものです。会は、「2月の早い時期には”いっせい通知”を」「せめて小学区単位で説明会を」と求めましたが、市当局は、対象数(後期高齢者医療制度の対象者だけで約10万人)の多さに相応する事務量や経費・人員を考えると、「いまのところ困難でないかと考えている」とのことでした。参加者からは「周知」の方法についても、「例えば視覚障害者では、説明をしようとすれば、まず点字や音声通知などの工夫が必要」「そもそも高齢者にとって、細かな字でギッシリと書き連ねるような説明書だけで理解せよとは理不尽だ」などの指摘も重ねられました。

②まずしっかり周知することが前提。政令活用し「天引き」は少なくとも半年延期を

⇒市側の説明は、

  • (後期高齢者医療制度のみなし適用となる)65~74歳の現・老人保健法適用の障害者については、1月中旬に「いっせい通知」を送付し、「(市窓口へ)ご相談においでください」というカタチで呼びかけ、相談の上で制度移行の判断を求める方向。”天引き”については「これを見届けてからにしたい」、
  • 75歳以上の被用者保険加入者(扶養家族を含む)については、政府が徴収「凍結」している、
  • 65歳以上の市国保加入者からの「国保料」の年金からの”天引き”については、「10月からにずらす方向」、

というものでした。会の「65歳以上の高齢者全体に」との要望については、「全国でも2,3の自治体がそのような手続きをとったと聞いている」としながらも、国の「4月からの特別徴収が原則」とする通知(12/18)を挙げ、「そのようにはしないことにした」と述べました。

③市独自の制度や給付事業を、75歳以降の高齢者が等しく受けられるよう、手立てを

⇒市側の説明や検討状況は、

  • 「葬祭料」は下がるが(市国保の場合4万円→3万円)、「県平均で」と説明されており、「保険料を低く抑えるたい」という立場で受け容れたもの、
  • 「はり・きゅう施術療養費」(市の場合700円×年35回=上限24,500円→0円)については、「広域連合がやらないのであれば、ということで実現する方向で準備中」、
  • 「健康診査」については、広域連合からの「補助」がどのようになるかは、2月予定の広域連合予算議会に関わるもので現在は未定。検討を踏まえつつ「内容についても検討進める」、

というものでした。会は、「例えば葬祭料については独自補助というやり方も考えるなど、少なくともいまの制度より後退させないよう、知恵をしぼってほしい」と要望しました。ちなみに、県内の「葬祭料」「保健事業」については、県広域連合調査による運営審議会提出資料が公式サイトに掲載されています(リンク先はいずれも広島県後期高齢者医療広域連合の該当サイトにリンク)。

④いのちに関わる保険証取り上げ、資格者証発行をやめてPhoto

市側は、「資格者証や短期証の発行は広域連合だが、納付相談やその機会の確保という観点から、受け渡しは市町の窓口となるのではないか」との認識を述べました。会の「生命に直結する問題。あえて老人保健が発行対象としていなかったものを、後期高齢者医療に移ったら発行するというのはおかしい」と、市独自の裁量も含めて対応するように求めましたが、市側は、「考え方として、全市町が窓口では同じ運用で対応することが大原則」とする考え方を強調し、難色を示しました。参加者からは、「いまでもこの広島市で、保険が使えず受療機会を失い、結果的に死亡されている事件が報告されているのに、この後期高齢者医療制度では、そうした痛ましい事件を拡大することにつながる。市民のいのちを守るという、自治体としての根本的な責任にたって、手立てをつくしてほしい」などの訴えが続きました。

やはり、「後期高齢者医療制度」自体が「いのちの重さ」に差別を持ち込む、最悪の「医療」制度であることに、根本的な問題は立ち返ります。国に対する中止・撤回求める運動と、広域連合や各自治体に向けた「高齢者医療の改善」を求める要求運動の、両側面で、引き続き地域で取り組みをひろげる必要が、痛感されました。

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